「当たり 当たり 大当たり」

本気になったメリーマン (マーブルコミックス)

本気になったメリーマン (マーブルコミックス)

本誌で表題作を読んでからコミックス化を楽しみにしていました。

ボーイズ ラブ ですのでお気を付けください。


表題作のシリーズが4話分(+描きおろし2話分)入っていてこれがコミックスの8割、残りに短編が3本収録されています。表題作シリーズは大学の同級生でマンションの部屋がお隣同士の神林くんと奥くんのお話。奥くんはゲイで、1年生の頃から3年以上ずっと神林くんに恋をしています。一方神林くんはなかなか自身の気持ちを自覚できずにいます。やっと気持ちが通じ合ったかと思いきや、本当に好かれているのか?とお互い不安になって押したり引いたり。なかなかどうしてすんなりとはいきません。大胆に迫ることはできるのに、「好きだ」とはなかなか言えない奥くんの臆病さがじれったくも愛しいです。

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表題作以外の短編はほんとうに短いものなのですが、2番目に収録されている「恋のチャイム」というお話がものすごく好きです。全16pと短い中にもときめきがぎゅぎゅっと詰まっています。(おそらく)高校の同級生である男子2人のお話なのですが、2人のやりとりが本当に秀逸で、男子高校生らしいおばかな会話を繰り広げていたと思ったら・・・!?という展開に本当にときめきます。今回の記事のタイトルもこの短編の台詞からお借りしています。会話のやりとりが面白い短編ということで、ヤマシタさんのジュテーム、カフェ・ノワール (Dariaコミックス)に収録されている「こいのじゅもんは」を思い出しました。どちらも大好きです。

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以前、「今夜、ミスターで」の感想を書いたときに、ペーパーのことを話していたのに送るのをすっかり忘れていました。悔しい!