The Disappearance of Haruhi Suzumiya

劇場版 涼宮ハルヒの消失 オリジナルサウンドトラック

劇場版 涼宮ハルヒの消失 オリジナルサウンドトラック

消失を見てきました。とても面白かったです。
以下はネタばれを含む感想ですので、お気をつけください。




原作小説を読んでおらず、TVアニメシリーズをさらっと1回通して見ただけのライトさなので随所に「これってどうなんだっけ?」と整理しながら見ないとわかりにくい箇所がありましたが、それでも大満足な内容でした。3時間近い上映時間ですが、長さを感じさせないストーリーだったと思います。


消失は、いつものようにハルヒの思いつきで催すことになったクリスマスパーティーのために、SOS団が準備し始めるところから始まります。それがある日、12月18日を境にして、世界は、少なくともキョンの周囲の世界においては、その姿を激変させてしまいます。ハルヒが北高に存在しないことになっており、その席には何故か朝倉さんがいる。古泉自身と彼がいたはずの9組が、朝比奈さんの中のSOS団についての記憶が、キョンが知っている思念体としての長門が、それぞれに消失してしまいます。途方に暮れたキョンは半ば半狂乱になりながらも、元の日常となっていた「非日常」への回帰のために奔走します。


キョンの表情がひとつひとつ秀逸でかつ饒舌だな、というのが一番の印象でした。特にいちばん最初に本の中から長門からのメッセージが書かれた栞を見つけるシーン。どれだけ長門のことを信頼していて、どれだけ「非日常」に帰りたいと思っているのかが、あの表情だけですべて伝わるという気がします。もう一人秀逸なのが長門。世界改変後の「長門」もかわいらしくて大好きなのですが、世界改変後の「長門」を知ったあとで出会う長門は本当に魅力的に見えます。
最後に長門キョンが病院の屋上で話すシーンというのがあるのですが、このシーンが美しくてすごく好きでした。キョンが改変後の世界ではなく、「非日常」を選んだということは、長門の望む世界を拒んだということであり、長門と2人だけの関係を拒んだということでもあるので、このシーンでの長門を思うと本当に切ない。面白いから、ということを理由にして「非日常」であるSOS団5人での綱渡りのような関係を保とうとするキョンは本当はずるいのかもしれない。でもその気持ちはキョンだけでなく、他の団員や見ているこちら側をも含めた全員にもきっとどこかで共通している意識なのですよね。


以下は箇条書き。思い出した順に書くので時系列順ではありません。

  • キョンの上下グレーのスウェットがすごくいいと思います。
  • キョンのモッズコートと水色のマフラーがすごくいいと思います。
  • 男子がもこもこした素材身につけてると滾ります。
  • 前から思ってたけど、「キョンは年が離れた妹がいる男子」の理想形だと思う。
  • 実はわたしがハルヒの中で1番ときめく組み合わせが古泉とハルヒであってですね。
  • それはもう改変後の光陽園学院組に萌えてしまいました。
  • 「うらやましいですね」をどう取るかで古泉の切なさ度数が振り切れます。
  • とはいえやはり古泉もハルヒも北高の制服の方が断然似合うと思います。ロングヘアハルヒかわいいけど。
  • 久しぶりに見た朝倉さんは本当にお美しかったです。真っ青な髪が素敵です。鮮血が似合います。
  • 改変後「長門」のかわいさ、健気さ、大胆さ、色っぽさがすべてにおいてK点越えでした。
  • 古泉くんはリンゴをむくのがお上手ですね
  • 古泉くんは半そで短パン白靴下、がすごくお似合いですね
  • その姿を見て一瞬中の人がその格好をしているのが頭をよぎってしまってすみません
  • 同じく中の人が〜でキョンのモッズコートと水色マフラー姿の中の人を妄想してときめいてすみません
  • タイムトラベルする話が個人的にすごいツボなんだなーと再認識しました。ドラえもんとか時かけとかハリポタ3巻とか。
  • そう!キョン長門の屋上のシーンでは、長門に対するキョンの行動は、手を握る、王子様のようにかがむ、コートを着せフードをかぶせる、頭の雪をはらう?なでる?だったのに対して、意識不明から目覚めたキョンハルヒに対してとった行動が、顔を触る、唇?をなでる、だったのもすごい印象的でした。まぁハルヒは顔しか出てなかったのであれなのだけど、なんか象徴的だな、と。


とりあえずここでポスト。