大声で言いたい

わたし、瀬尾さんのお話が大好きです!

強運の持ち主 (文春文庫)

強運の持ち主 (文春文庫)



勤めていた会社を辞めて、「一人で働きたい」という理由からショッピングセンターで占い師の仕事をしている主人公とちょっと変わったお客さんとのお話が4編はいっている短編集です。

瀬尾さんのお話が大好きでほとんど(たぶんこれで全部かな?)読ませていただいてるんですが、どの登場人物もそれぞれ全然違う人物なのにすごく身近に感じられるというか、身近に生きていそうな人たちであるところがやはりこの作品にも共通していてとても微笑ましかったです。

*****

主人公とその恋人の関係性というのがすごくバランスがよくて読んでいても心地がいいです。なにかに似てるな・・・・と思ったら

あいびき (クイーンズコミックス)

あいびき (クイーンズコミックス)

この漫画(これまた短編集)のなかの「木俣くんの手品」というお話に出てくるカップルにそこはかとなく似ている・・気がします。一緒に生活することでお互いがお互いに影響を及ぼして変わっていく、というのも大好きなテーマの一つなのですが、瀬尾さんはそういった変化を自然に描きこまれる方だなぁと思います。